国内 留学のウソとホント
作家のS氏は、同じく『文雲春秋』誌上で、「日本には、なぜリスクをとるリーダーが出ないのだろう?」と述べている。
裏返していえば、彼女は、リーダーはリスクをとらなければいけないと考え、「出でよ、リスクをとるリーダー」と叫んでいるのだろう。
ヨ−ロッパに長年暮らし、ローマ時代を研究している方の目からすれば、その手のリーグーに憧れたくなる気持ちもわかる気がするけれども、日本という国には、そんなリーダーなどそもそも必要ないのである。
日本はもともと、「上にいる者は無能であればあるほどいい」ということが、庶民レベルでもきちんと理解できている国民性なのだ。
サブプライム危機、リーマンショック、ギリシャ危機、ユーロ危機、来るべき金融恐慌にしても、「市場がどんなに混乱しようとコントロールできる」などという思い上がったエリくり返すけれども、中央銀行には、金利もマネーサプライもコントロールする力などない。
中央銀行ができることは、市場の邪魔をしないこと、ただそれだけである。
日銀の白川総裁はこの点を理解している。
だが、先進国の中央銀行総裁たちは、金融機関、民間企業の不良資産を買い集めた結果、ソブリンリスクを背負い込んでしまった。
自業自得である。
政治の世界でいえば、中国、ロシア、インド、ブラジルのような新興国でも、リーダー元首級の人物は頭が切れる。
ところが日本では、お坊ちゃんでも、日和見主義の市民運動家でも、簡単に総理になれてしま「われわれの議論にはついてこられないから、結論だけ教えてやれば十分だ」おかげで、G8をはじめとした先進国の集まりには、一応誘われることは誘われるけれども、「仲間」には入れてもらえない。
とんでもない。
大正解なのである。
欧米のパワーエリートたちのパワーポリティックスに巻き込まれ、大きな傷を負わずにすんだのは、われらが無能なるリーダーのおかげなのだ。
皮肉ではなく、心から感謝しなければいけない。
巻き込まれなかったために得したことはあっても、損したことはなにひとつない。
いだろう」「こんなに頭の悪いヤシが、世界第2位のGDPを誇る国家のリーダーなのか?なにかの間違だが、欧米のパワーエリートという仕組みに組み込まれたら最後、金だけではなく、汗を流23○吉田茂はイギリス流のユーモアとウィットが得意で、雑談はできるし、GHQの指示命令をきちんと遂行する総理だったけれども、pH本をどうするかというグランドデザインなどなにも持ち合わせていなかった。
サンフランシスコ講和条約の締結、日本の独立などは、そのときどきのアメリカの国益に沿っただけのものにほかならなかった。
戦後の歴代総理の中で、ただ11人、田中角栄だけが、よくも悪くも欧米が脅威を感じて認めた首相だったのではなかろうか。
最大の理由は、エネルギー自立を目指したことにある。
対等に話をすべき相手だ、と思われてしまった。
逆に、ここにロッキード事件で田中が失脚した真因が隠されているように思える。
ほかでもない、リスクをとるリーダーだったからである。
1991年の湾岸戦争時、日本は多国籍軍への資金協力として17億ドル(当時の為替レートで1兆2000億円)を提供した。
オランダなどは一銭も出していない。
その代わりに、兵士を派遣したからだ。
ほとんどの国は、マネーよりも安い兵士を供出している。
金ヅル」にされたことは事実である。
こんなものは深刻なことではない。
金などまたせ、血も流せ、という話になってくる。
日本の国益にはけっしてつながらない。
江戸時代から、武家の知恵として「主君押込」という慣習があった。
押し込めに遭った主君はけっしてバカ殿などではなかった。
いずれも頭も切れるし、人望も少なからずあり、自分がこの藩財政を改善しなければ、という強い決意もあった。
けれども、こういうタイプがいちばん押し込めに遭っているのである。
優秀な主君で、いったいどんな不都合があるというのか?優秀だから怖いのである。
権力も持っているから、なおさらである。
優秀な人間ほど、周囲に諮らず独断専行をしてしまう。
衆知を集めるということをしない。
どんなに優秀だろうが、一人の知恵ではたかが知れている。
わからない。
自分がいちばん、自分がやらねば、自分こそ、自分だけがという唯我独尊。
このエリート意識が組織をダメにするのだ。
トップは無能なほうがいい。
日本人は江戸時代にはすでに悟っていたのである。
簡単にいえば、ドルが上昇すればそのほかの市場が下落する。
ドルが下落すればほかの市場は上昇するということだ。
ここでいうドルとは、円ドルの関係ではなく、「DX」という、世界の通貨と対比したドル指標のことである。
DXが上昇しそうだから米国株が上昇する、あるいは逆に、DXが下がりそうだからニューヨークダウは下落するだろう、という予測を、自信を持って彼女たちの行動が、じつは世界の全市場を動かしている。
そこで、市場は1つ、市場は連動しているということを伝授したい。
これからの資本主義の嵐の中に生きる人たち自分たちが、市場のパニックのボタンを押してきたことに気がつかない「ミセス・ワタナすれば、彼女たちの投資行動には一段と磨きがかかるに違いない。
短期ではなく少し中期に、あるいは長期的な視点で動き始めるかもしれない。
DXは、2008年3月の、17.698から2009年3月に17・624にまで上昇している。
このとき、世界の各市場は恐慌パニックに襲われているのだ。
原油マイナス印パーセントや銅マイナス17パーセント、ニューヨークダウマイナス17パーセント。
そのほかの通貨も暴落している。
2009年3月の17・624から、同年3月には17・227にまで下落している。
そのとき、ほかの市場は大きな反発を見せている。
DXマイナス17パーセントに対し、銅は17パーセント、原油17パーセント、ニューヨークダウは17パーセントの上昇という具合である。
2009年2月の17・227から、2010年6月にかけてDXは17・708に上昇。
そのときユーロはマイナス旧パーセント、銅マイナス17パーセント、ニューヨークダウはマイナス6パーセントになる。
碕麗にDXと反対に動く市場が見えてくる。
商品、通貨、非鉄、原油、株式市場は1つになって動いている。
2010年6月7日のDX17.708が7月17日には17・459に下落している。
そのDXは、2008年3月の大パニック時のレベル、この2010年6月の17・708を超えての大上昇が秋、9月から3月の間に来る。
過去のパニック時に見られたような現象がくり返されるのなら、この本が読まれるころにはかなり深刻な経済状況であり、示すような株価に逢着しているにちがいない。
断言できるのは、ミセス・ワタナベは、いままではこの関係を本能17に知り、パニックのボタンを押していたが、これからはパニックがDX上昇時に起きることを歴史のサイクルの中で確認し、今度は確信を持って押すことができるようになる、ということだ。
間、株その他の商品はやはり上昇している。
ニューヨークダウ6パーセント、原油17パーセント、17パーセント。
8月5日現在、DXは750にまで下落している。
チャートでは、2010年6月7日から7月17日までDXはマイナス8.17パーセント。
いまや、市場に春が来たような雰囲気。
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